株式投資

本家オールカントリーとオルカン(除く日本)はどっちが良い?【eMAXIS】

冬野柊です。

みなさん、全世界投資をする上でオールカントリー(除く日本)という商品があるのをご存じでしょうか。

オールカントリーへの投資をしようと思ったけど、(除く日本)バージョンもあると知ってどちらにしたらいいのか?除く日本のほうがパフォーマンスが良いならそっちが良いんじゃないか?という疑問は誰しもが抱きます。そこで、

カブ投資くん
カブ投資くん

・オールカントリーとオールカントリー(除く日本)の違いは何なのか?

・日本人はどちらに投資すべきか?

という疑問にお答えしていきます。

※本記事では区別のため、日本を含むオールカントリーを本家、含まないものを除く日本と表現します。

オールカントリー妄信おじさんとして長期投資の7割をオールカントリーに投資している私は、色々考えた結果、日本含めた本家オルカンにのみ投資をしています。

先に結論

・除く日本は日本の成長をとり逃し、リバランスの手間が増える。

・過去のパフォーマンスがいつまでも持続するわけではなく現代ポートフォリオ理論の観点からも本家オールカントリーに投資する方が良い。

オールカントリー(除く日本)とは?

オールカントリー(除く日本)

本家オールカントリー

引用元:三菱UFJ国際投信

オールカントリー(除く日本)とは、その名前の通りですが、オールカントリーの投資国から日本を除いた指数になります。本家と比較してみると、7.5%を占めていた2位の日本がすっぽりなくなり、その分アメリカが6%、他の国も少しだけ増えています。

なぜ日本が除かれている商品が売られているのかですが、いくつかのニーズに対応してこのような商品が作られていることが想定されます。

代表的なところは以下になります。

・日本人は日本の個別株を別で保有しているケースが多いので、オールカントリーからは除き、日本への投資が多くならないようにしたい。

・人口減少、高齢化が進む日本の将来性に期待できず、投資対象から外したい。

本家オールカントリーのほうが人気はありますが、特に日本人のこういったニーズに対応してつくられたのが(除く日本)になります。

パフォーマンスの比較

引用元:モーニングスター

パフォーマンスで比較してみるとこのような感じです。

日本が含まれていない以外はほとんど同じなので値動きも差がありませんが、これまでのリターンを見ると除く日本のほうが少し良くなっています。

具体的に数字で見ると以下のような表記があります。

引用元:モーニングスター

1年リターンが本家44.76%、除く日本46.12%となっていますから、

100万円投資した場合に1年後、本家は144万7600円、除く日本では146万1200円になっていたということになります。

この差は、ポートフォリオに占めるアメリカの割合が大きいことが要因です。ここ10年はアメリカが最強のパフォーマンスで、除く日本のほうがその分アメリカの割合が多いのでパフォーマンスもよくなります。

ここまでの結果をみて、リターンが良いのであれば除く日本でよいのではないか、と考える方も少なくないと思いますが、これはある種の罠ですので気を付けてほしいところです。

過去のパフォーマンスから未来を予測することはできない

過去のパフォーマンスが良いからといって未来もよくなるというのは大きな勘違いで、今後のことは何もわかりません。

ここ最近、アメリカへの投資が最適解という論調が目立ちますが、過去には2000年から10年くらいアメリカが全くの鳴かず飛ばずだった時期がありました(グラフ内線)。

しかし、そこからの10年はまさに米国一強の時代になりました。米国に2000年から10年間投資して、ろくにリターンもなかった投資家は、その後の10年がこんなに成長するなんて考えられなかったでしょう。そして、現代の投資家は、直近10年のパフォーマンスを見て今後もそれが続くと信じていますが、2000年からの10年のような停滞が起こらないこともまた予想ができません。

引用元:Trading View

したがって、除く日本のほうがパフォーマンスが良かったのだからそちらを選ぶというのは早計です。

今後10年、日本がアベノミクスのような輝きを取り戻す可能性も十分にあるからです。悲観的になる要素もあるとはいえ、日本はいまだ世界3位の経済大国ですからね。

現代ポートフォリオ理論に反する

現代ポートフォリオ理論というのをご存じでしょうか。

1990年、ハリー・マーコヴィッツという経済学者によって提唱された理論で、ノーベル経済学賞を受賞した理論になります。この理論によると、「時価総額の加重平均に投資することで、最もリスクを下げて効率的なリターンを出せる」とされています。

時価総額の加重平均というのは、時価総額に応じて指数における割合を変えることです。例えば、S&P500であれば、最も時価総額の大きいAppleの割合が最も多いです。

このように、時価総額に応じて割合を変えて投資することこそが正解だと理論では提唱されていて、全世界株(オールカントリー)は世界全体の時価総額の加重平均の指数となっています。

しかし除く日本は、世界の時価総額から日本という世界3位の大国が抜けているため、世界経済を正確に反映しておらず、現代ポートフォリオ理論に反しています

この考えの根底は、世界の経済は長期的には右肩上がりになるので、世界の加重平均指数に投資すべき、というものですが、

日本を除くことで、ここから日本が大躍進を遂げて、他国が低成長を維持した場合、世界経済は成長しているのに自分の資産が成長しないといったことになるかもしれません。

日本を除くとリバランスの必要が生じる

もし日本がこれから伸びてきた場合、本家オールカントリーであれば自動的に世界の時価総額加重平均になるので、日本の割合が増えていきますが、除く日本の場合はどれだけ日本が成長しても増えません。

つまり、本家の場合はどんな世界情勢になってもそれだけ買っていれば間違いなく世界の成長とともに利益をだすことができますが、除く日本の場合はオールカントリー以外で日本株の割合を調整する必要が出てきま

そうしなければ日本の成長のリターンをとり逃してしまうからです。

しかし、個別株でリターンとっていこうと思っても、日本が成長しているからと言って必ずその日本企業が成長するわけではなく、恩恵をそのまま受けるのは難しいです。一番簡単なのは日本全体に投資できる指数に投資するやり方になりますが、それこそが本家オルカンが投資している7%の日本ということになります。

とはいえ、本当に日本がまた成長するなんてありえるのか?と思われる方も少なくないと思います。

私としても、今後10年ですぐ日本が大復活するとは思っていないのですが、投資期間が30年くらいになるとその可能性もありますし、それどころか30年後の世界は何も想像ができないので、特に手を加えず世界全体に投資しておくのが良いというのが結論になります。

まとめ

除く日本は全世界の時価総額に投資するという現代ポートフォリオ理論に反してしまいますし、未来は予想不可能なのであえて日本を減らし、日本の成長リターンをとり逃すリスクを負い、リバランスの手間を増やすことはないというのが私の結論です。

短期のリターンで見ると確かに除く日本のほうが良いですが、それを言うのであればS&P500のほうがさらに良いです。過去のパフォーマンスを重視するのであれば米国に投資すべきかと思いますが、過去のパフォーマンスが必ずしも未来を映し出すわけではないことには注意してください。

オールカントリーとS&P500の比較は以下で行っていますので良かったらご覧ください。

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それでは✋

ABOUT ME
冬野柊
全世界株+金が最強タッグと信じて集中投資(全世界株7割・金3割) 0からの資産形成で30歳のFIREを目指し、会社に縛られない生き方を模索したい24歳 早稲田大学卒 外資系J&J勤務 ブログで株や仮想通貨に関する情報、投資のトレンドニュースなど書いてます。
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