株式投資

【2021年版】楽天VTIとeMAXIS(S&P500)はどっちが良い?【徹底比較】

冬野柊です。

米国全体に投資するべきか、米国の中でも選び抜かれたS&P500に投資するべきか。米国投資を決めた人が次に悩む問題だと思います。

今回は米国全体に投資するインデックスファンドの有力銘柄「楽天VTI」と、米国の有力500社、S&P500に投資する「eMAXIS Slim米国株式」の比較をしていこうと思います。

◆楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)

◆eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

カブ投資くん
カブ投資くん

・楽天VTIとeMAXIS Slim S&P500と違いは?

・過去のパフォーマンスはどちらのほうが良い?

・結局どちらに投資するのが正解?

という問題をこの記事で解説します。

この記事の結論

・パフォーマンスはここ10年はほぼ同じなので、実質コストが安いeMAXIS Slim米国株式(S&P500)がおすすめ。

・楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を両方買うのはおすすめしない。

楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)とは?

米国全体に投資できる米国のETF(株の詰め合わせパック)であるVTIと同じ値動きをするのが楽天VTIという商品です。

米国のVTIとは、世界最大手投資会社バンガードが作成した投資商品で、1832億円もの時価総額を誇る超人気商品です。しかし、米国の商品なので私たちの貯金をドルに変えないと買えず、配当もドルで出るので管理しづらいため、それを日本円で手軽に買えるようにしたものが楽天VTIになります。

楽天VTIは本家VTIと同じものに投資しているため、値動きはほとんど同じになります。

投資しているのはCRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数で、大型から小型株まで約3600社に投資します。これは米国で投資可能な銘柄のほぼ100%ですので、楽天VTIに投資することは米国全体に投資することと同義と言えます。

また、構成銘柄比率上位は以下の会社です。

引用元:Bloomberg

Apple、マイクロソフト、アマゾンといった米国のトップ企業が並んでいます(アルファベットはGoogleのことです)。これらに代表される3600社に投資するのが楽天VTIです。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは?

楽天VTIが米国全体3600社だったのに対して、S&P500はStandard and Poor’sという格付け機関によって選ばれた、米国を代表する優良500社の指数がS&P500です。

成長を続けているアメリカの中でも、厳しい選定基準を潜り抜けた500社であり、投資対象として非常に信頼できるものが揃っています。

米国で時価総額の大きい主要500社で構成する時価総額加重平均型の株価指数。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表しており、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、NYSE American、NASDAQに上場している銘柄から選出される。1941年から1943年の平均を10とし、構成銘柄は定期的に見直される。

引用元:野村証券

そんなS&P500に日本人が投資しやすい形で販売されているのが、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ということになります。

構成銘柄に関しては、アップルの組み入れ比率が最も高い6.5%、さらにマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、アルファベット(グーグル)ということで、楽天VTIとほぼ変わりません。

引用元:三菱UFJ国際投信

一点目立つのは、S&P500には電気自動車世界最大手のテスラ・モーターズが含まれていないということです。

世界の時価総額ランキング上位にも入っているテスラですが、近年急速に注目されてきた銘柄であるため、S&Pの厳しい基準をクリアできておらず、S&P500には組み込まれていません。S&P500に選ばれるのは、会社としての高い評価が求められます。

過去10年の利回り・チャート比較

では過去10年の利回りを比較してみます。

がVTI、がS&P500になりますが、両者のチャートはもろ被りでほとんど差がないことがわかります。

また、右側のトータルリターンを見ていただくと、VTIが429.8%、S&P500が427.3%ということで、VTIがほんの少し優位ですが誤差のレベルです。

引用元:ETFreplay

組み入れ銘柄数こそ3000社ほど異なりますが、結局構成銘柄の多くを占めるのは、先ほど紹介したAppleやマイクロソフトといった大手株になりますので、差があまりでなくなっています。

したがって、パフォーマンスではほぼどちらを選んでも同じです。

実質コストの比較(2021年7月)

また、投資信託にはコストがありますが、

購入時手数料、信託財産留保額、信託報酬、それ以外の隠れコストの4つの合計で決定します。

基本的に信託報酬は投資信託のページで確認できるのですが、隠れコストまで含めた実質コストは計算しないとわからないので、以下のブログを参照しお借りしています。

なまずんの弱者のゲーム

楽天VTI 銘柄 eMAXIS(S&P500)
米国3600社 投資対象 米国500社
CRSP US 連動する指数 S&P500
0.15% 信託報酬 0.088%
0.209% 実質コスト 0.124%

実質コストの差は0.085%になります。この差がどの程度リターンに影響を与えるのか試算してみます。

シミュレーション比較

月50000円、20年間、5%のリターンで積み立てるとして、それぞれ0.209%、0.124%分の実質コストを引いていくらになるか計算してみました。

結果、楽天VTIのコスト0.209%の場合は2006万円、eMAXIS(S&P500)のコスト0.124%の場合は2026万円になります。

引用元:楽天証券

結論

パフォーマンスの推移はここ10年を見るとほとんど同じで、今後も構成銘柄の多くが被ってくることが予想されます。

どちらを選んでも大きな差はないというのが一つの結論になりますが、

実質コストを比較すると0.085%とそこそこの差があるので、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)がおすすめです。

決められないから両方買うのはあり?

ここまで聞いても決められないという方の中には、どっちも買ってしまおうと考える方もいるかもしれませんが、あまりお勧めしません。

楽天VTIの利点は、S&P500と比べて中小型株の成長も取り入れられるという点ですが、両方買ってしまうとただでさえ割合の少ない中小型株の割合が下がり、リターンに影響を及ぼしにくくなります。

そうなると大型株のみのS&P500を買っているのと大差ないので、初めからコストの安いeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買っておけばよいと思います。

アメリカと中国など、別の市場にそれぞれ分けて投資するのはありだと思いますが、VTIとS&P500のように多くが被っている商品を両方買うと偏りが大きくなりがちです。

決められないときの両方買いのデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

S&P500とオールカントリーを両方買うのは間違いである2つの理由【全世界・米国】全世界株と米国株、どっちが良いか決められず、どっちも買おうとしていませんか?実はその買い方は全世界、米国両方のメリットを打ち消してしまう恐れがあります。両方買いが良くない理由と、全世界と米国どちらが最適解なのか、解説しています。...

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それでは✋

ABOUT ME
冬野柊
全世界株+金が最強タッグと信じて集中投資(全世界株7割・金3割) 0からの資産形成で30歳のFIREを目指し、会社に縛られない生き方を模索したい24歳 早稲田大学卒 外資系J&J勤務 ブログで株や仮想通貨に関する情報、投資のトレンドニュースなど書いてます。
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